かるがも矯正歯科ブログ

2018年2月

矯正相談

2018年02月10日

IMG_23488.jpg 

 

お陰様で、今年に入り、矯正相談が毎日のように入っています。

私を含めスタッフたちが心がけているのは、

「決して矯正治療を勧誘するのではなく、矯正治療についての正しい知識を伝える。」

です。

日本における矯正治療は危機状態です。。。歯科医院が増え、矯正治療を手がける歯科医師が増え、、、昨年の北海道での矯正歯科学会での話題もそうでした。

矯正治療は、専門性の高い治療です。一般歯科医師ではなく、矯正専門医における、良質な矯正治療をお勧めします。

今週の矯正相談の中での話です。小学校4年生の患者さんが、かかっている歯医者さんで、「今すぐに上顎を拡大しなければ、上顎の真ん中の骨の隙間が閉じて、拡大できなくなる」と言われ、心配になり当医院に相談に来ました。

答えは、「No」です。上顎の真ん中の骨の隙間は、正中口蓋縫合といいます。急ぐ必要はありません。この時期から、矯正治療を行った症例で、矯正専門医、認定医の試験に提出したら落第です。現在、成長期にあります。犬歯間は、自然に拡大する傾向にあります。少なくとも、7番目の歯までの永久歯列が完成する小学6年生頃まで待って、二期治療(全顎矯正)行うのが標準的な治療になります。

そもそも、矯正治療について「今すぐに始めた方がいいです。」「治療しないと噛み合わせが悪く、体に症状が出ます。」。。。。。などそういうことは、絶対ありません。そういう形で、矯正治療を勧める医院は注意が必要です。

理想的な噛み合わせを持っている人は、100人に1人という論文があります。それ以外の人は、別に矯正治療しなくても何一つ不自由なく生活していると考えられます。

矯正治療については、

「成長を利用することはできるが、抑制したり促進したりはできない。」

「治療しなくても、病気になるわけではないが、人前で、笑顔を見せれたり、よりよく噛めたり、歯ブラシしやすかったり、、、、、、など、生活をよりよくする医療である。」

です。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科(歯並び 矯正歯科 歯列矯正 小児矯正)

院長 新部洋史

 

 

また、本当に噛み合わせが原因で、噛めないなど、病気に近い患者さん(顎変形症)、口蓋裂等の全身の先天的な病気のため噛み合わせが悪い患者さんについては、矯正に保険が適応されます。その保険の矯正が実施できるのは自立支援医療機関・顎口腔機能診断施設で、新潟県で数十件しかありません。当医院もその一つで、総合病院口腔外科や新潟大学口腔外科と連携し保険の矯正に対応しています。ご相談ください。

 

 

 

TOPへ戻る