かるがも矯正歯科ブログ

2014年10月

第73回日本矯正歯科学会〜幕張〜

2014年10月22日

今年は、スタッフと 一緒に学会に行ってきました。

MFT(口腔筋機能療法)んも第一人者である、高橋先生の「MFTと矯正歯科治療の効果的な連携」を聞くためです。

すばらしかったです。

なにが、すばらしかったかというと、4歳から14歳まで訓練した症例など一人の患者さんを経過的に追っていて、それをもとに考察している手法、考え方がすばらしいと思いました。

とかく世の中は、エビデンス、エビデンスです。

何人もの患者さんのデータをまとめて、傾向を見いださなくては行けないという風潮のなか、このような患者さん1症例のコフォート的な発表を聞く事ができて大変感動しました。

やっぱり、矯正は一人一人がエビデンスでありなおるという証拠です。

MFTとは、歯列を取り巻く筋肉の機能を改善する訓練法です。

舌足らず、咀嚼が遅い、舌癖などをを治すために、咀嚼、嚥下、姿勢の面から訓練する方法です。

当医院でも積極的に行っています。これは、矯正専門医院で行われている訓練法です。

講演の中で、私が大切だと思ったのが、

1 MFTは機能の改善法であり歯列の形態変化を目的ではないという事。

〜つまり、基本的には、MFTだけでは、噛み合わせ、歯列が治っていく事はない。

2 抜歯矯正をすることにより口唇閉鎖しやすくすることが、大切。舌房を確保するという考え方はない。

〜舌房を確保するために歯を抜かないで矯正するという考え方については、その事によりさらに口唇閉鎖しにくくなるほうが問題である。

本やネット一部の研究会で、MFTにより噛み合わせがよくなって矯正治療がいらなくなるとか、歯を抜かなくて矯正治療ができるとか、そんなことはありえません。、、、、あくまでも、矯正治療の質を高める訓練法であるということを改めて認識する事ができました。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科(歯並び 矯正歯科 歯列矯正)院長 新部洋史

 

白いブラケットの話

2014年10月19日

 秋めいてきました。

矯正治療は歯に矯正装置をつけて動かしますが、その装置をブラケットもしくはブレースといいます。

ブラケットには、金属のものと白い審美的なものがあります。

139_1.jpg写真は、金属ブラケットです。(デンツプライより)

白いブラケットには、材質がいくつかあります。

485_1.jpgのサムネール画像

この写真は、セラミック製です。歯にかぶせるときに使う材料なので審美的に優れます。しかしながら、硬いので、歯が移動するときに、歯がこのブラケットにあたって、削れてしまうということがあるというのが欠点です。

 

137_1.jpg

この写真はレジン、プラスチック、ガラスを主とした材料です。透明に近い色です。歯に優しいので、私は好んで使用させてもらっています。

ブラケットにもデー○○ブラケットシステム、マク○ブラケット、、、、、いろいろな商品が出ています。

たまに患者さんから○○ブラケットってやっていますか??って問い合わせが来ます。一般歯科の先生からもくる事があります。

新しいブラケットが出ても、歯につけて移動させる原理は不変なものです。このブラケットを使ったから早く歯が動く、治療が早く終わるという事はありません。

私は、ゴルフをやりますが、ゴルフボールの宣伝で、「今よりも進化してその分飛びますよー」といった感じの宣伝をよくみますが、新製品が出るたびにボールの飛距離が伸びていたら、、、、、そんな事はないはずです。ブラケットの宣伝も同じような感じです。会社は、物を売りたいので、宣伝もします。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (矯正歯科 歯並び 歯列矯正)院長 新部洋史

 

ノーベル賞

2014年10月08日

 日本人3人の先生が、ノーベル物理学賞に決まった。

しかしながら、新聞報道によると、その業績は、1980年〜1990年前半のものだそうです。

さらに、文科省が行った調査で、2001年頃に比べ、「長期間の時間をかけて実施する研究。」や「新しい領域を生み出す挑戦的な研究」が減り、「短期的に成果が生み出される研究」「一時的な流行を追った研究が」が増えてきていると一戦の研究者たちが感じているそうです。

時代の流れでしょうか。

最近、矯正相談にくる患者さんにも「もう少し、早く治せないのですか?」といった質問が増えてきているように感じます。

 

矯正治療は、人間の体の一部を、矯正するものなので、ゆっくり時間をかけて治療した方が、よく生体に適合し、機能するように、なると私は考えます。

街中でも、はやくて、便利なものが溢れています。

今回の3人先生たちは、地道にやってこられた成果が、やっと評価された形になりました。本当に喜ばしいい事だと思います。今後も、一生懸命、正直に研究を行っている先生たちが、評価されるように、、、正直者が馬鹿をみるような、コツコツ努力をしている人が報われない社会にだけはなって欲しくないと思います。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (歯並び 矯正歯科 顎変形症) 院長 新部洋史

 

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