かるがも矯正歯科ブログ

2017年4月

リンガル矯正(裏側からの見えない矯正)

2017年04月29日

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歯のでこぼこが、気になるということで、来院された20代の患者さんです。見えないように裏側からの矯正(リンガル矯正)を希望されていました。上下顎とも裏側の矯正は、かなり治療の難易度が増すこと、歯の移動に時間がかかること、特に下顎は、最初のうちは、舌があるために舌に傷ができやすかったり、発音がしにくいことを説明し、下顎だけは、表側に矯正装置を装着することにしました。ハーフリンガルです。

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歯のでこぼこの度合いが強いため第一小臼歯を4本抜歯させていただきました。fgbe.JPGefgbe.jpgfnfgnrg.jpg

今年の3月に治療、終了されました。3年3ヶ月ほどかかりました。

この症例を手がけた当時、インプラントアンカーの必要性、有用性について、いろいろな先生の症例を見て本当に必要なのかな??と思うことが多々あり、この症例には利用しませんでした。

現在、リンガル矯正でのインプラントアンカー使用の症例が多数報告され、整理されつつあり、このような症例には、インプラントアンかーを利用すると思います。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 

院長 新部洋史 (矯正歯科 リンガル矯正 歯列矯正 小児矯正)

一期治療(軽度叢生)

2017年04月22日

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小学2年生です。軽度な叢生(でこぼこ)DSC_001566.JPG

治療中です。

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1年3ヶ月後、治療終了です。

この症例とは別に、叢生(でこぼこ)は、二期治療まで様子を見ることがあります。

「でこぼこを治すために顎を広げましょう」と安易にいう歯科医師には注意です。小学生の頃に、どんな症例でも、犬歯間、CC間を広げて拡大することをする歯科医師がいますが、それは、矯正歯科の基本に反します。特に下顎の犬歯間、CC間は、1mm以上拡大してはいけません。してもかならず後戻りします。1944年頃すでに論文になっている矯正歯科の基本中の基本です。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科 院長 新部洋史(矯正歯科 歯並び 認定医 裏側矯正)

次男の矯正治療3

2017年04月12日

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口腔外科で、上下顎第一小臼歯4本。右上Cの合計5本を抜歯していただきました。抜いた場所は縫合してあります。(写真)

日本人は、顎の成長が悪いため(特に臼歯部のヂスクレパンシー)全顎で矯正治療(二期治療)を行っている患者さんの約3割は、抜かずに矯正していて、残り約7割は、抜歯矯正を行っているというデータがあります。

近年、特に矯正の専門医以外の先生で、抜歯が必要にもかかわらず、無理やり非抜歯で矯正をおこなったり、あまりにも早い時期から矯正をおこなって、抜歯ケースにもかかわらず、非抜歯でできますよ、、、と、矯正を行う先生、研究会が多いです。

抜歯か非抜歯かは、きちんとした検査診断から決定されます。にもかかわらず、どんな患者さんに対しても、非抜歯矯正できます。行いますという医院は気をつけましょう。それは、宣伝です。囲い込みです。

自分の息子にも抜歯矯正の診断をしました。可哀想でしたが、、、が、検査診断し、、今よりも噛み合わせが良くなり、口も閉じやすくなるためなので、頑張ってもらうしかありません。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科 (矯正歯科 歯並び 顎変形症)

院長 新部 洋史 (日本矯正歯科学会認定医)

次男の矯正治療2 〜〜私の息子も抜歯矯正の診断でした。〜

2017年04月01日

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上は、次男のセファログラム写真です。X線規格写真とも言います。矯正歯科専門医院に必ず常備してあります。

頭蓋骨に対する、上顎骨・下顎骨の前後的位置、上顎前歯・下顎前歯の傾きなどを評価します。

次男の場合、上顎、下顎前歯(赤い線)の傾きが倒れすぎているため、ナゾラビアルアングル角度(黄色矢印)が狭くなっていて(理想は、100~110度)口が閉じづらい状態です。

専門的に言うと、上下顎前突で、やや下突顎の状態です。

口を閉じやすくするには、残念ながら抜歯矯正を行わなくてはいけません。

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上のレントゲンは、一般的な歯科医院で良く見かけるパノラマ写真です。

次男の場合、4番目の歯を抜歯することにしました。ちなみに日本で全顎矯正を行っている7割の人が、この抜歯矯正を行っているという調査があります。西洋人に比べ日本人の顎の成長が旺盛ではないという特徴があるせいだからと言われています。

もちろん、自分の息子の健康な歯は抜きたくありません。口の閉じやすさ、顔立ち、前歯の傾きがよければ、歯を抜かずに矯正できます。

「抜歯で、健康に害はありませんか?」という質問をよく受けますが、大丈夫です。近代矯正が始まって50年以上の矯正歯科の歴史の中で、害が起こったという報告はありません。抜いた場所は、きちんとふさがって、しっかりと上下の歯が噛むようになり、口元がすっきりします。実際、私の息子にも抜歯矯正を行うのですから、、、

さらに、右上は、3番目の歯が出てこれず、Cという乳歯が残っていますので、この乳歯を抜いて、3番目を歯茎、骨の中から引っ張ってきます。開窓牽引といいます。

そして、これらは、口腔外科の先生に紹介状を出して、抜歯をしていただくことにしました。

新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (歯並び 矯正歯科 顎変形症 歯列矯正)

院長 新部洋史(日本矯正歯科学会認定医)

 

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