かるがも矯正歯科ブログ

2010年10月

歯科衛生士さんへ

2010年10月30日

12月2日(木)にTBIの勉強会を行います。
参加は、無料です。
希望の希望の方は、メールか電話で、ご連絡下さい。

場所 :かるがも歯科矯正歯科 待合室
時間 :AM10:00~11:30ころ
講師 :美濃川 久美子(かるがも歯科・矯正歯科衛生士)
テーマ:親子で楽しくTBI 乳歯列期を中心に

舌癖除去装置

2010年10月29日

私たちの歯列弓の形は骨格と舌、頬などの口腔および口腔周囲組織のバランスによって決定されています。
舌の使い方に悪習癖があると、歯並びも変化します。
以前は、このような装置が使われることが多かったです。ハビットブレーカーとも呼ばれます。今は、ほとんど使われなくなりました。
そのように舌の使い方に癖のある方に対しては、その癖を改善するようなトレーニングが必要となることがあります。それが、MFT(筋機能療法)です。今は、MFTを矯正治療と平行して行うのが主流です。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科 (矯正歯科、歯並び、歯列矯正) 院長 新部洋史

MFT(筋機能療法)への誤解

2010年10月28日

MFT(筋機能療法)って知ってますか?
簡単に言うと舌と唇周囲の体操です。
口のまわりの筋肉---舌、口唇および顔面の筋肉---を強くしてバランスを良くし、正しく機能させるためのプログラムです。 訓練により、正しい舌の動きや正しいお口のまわりの筋肉の動きを覚えていって習慣化し、矯正治療の後戻りを防ぎます

口のまわりの筋肉が弱くバランスが悪いと、舌で前歯が押され、開咬(前歯が開いている)や上顎前突(いわゆる出っ歯)あるいは反対咬合(受け口)といった不正咬合を引き起こすことがあります。また、このような舌の癖があると、矯正治療が順調に進まなかったり、矯正治療後に後戻りすることがあります。

矯正装置をつけなくとも筋機能療法のみで不正咬合がある程度改善することもありますし、矯正治療が成功するために筋機能療法の併用が必要な場合も多いのです。

また、歯ぐきや歯を支える骨が弱ったとき舌の癖があると歯並びが崩れたり、逆に舌の癖によって歯ぐきや歯を支える骨が弱る可能性もあります。

具体的には、普段舌は上顎についていて口唇は楽に閉じ、正しい嚥下、発音ができるようにするのが、筋機能療法の目標です。そして、目的は、軽度な不正咬合の改善、矯正治療の安定性のためのものです。

矯正歯科医、矯正歯科医院の衛生士なら教育を受けたことがあるかもしれませんが、実は矯正を専門としていない歯科医の中ではあまりよく知られていません。
そして、それは、「その程度のもの」だということです。もし、これを一般歯科医の先生が患者さんにやることで不正咬合が予防できるのであれば、全国の歯科医はみんな行っているはずです。

基本的にMFTのみで、不正咬合が治ることは、ありません。(そういう考えが一般歯科医にあるとすれば、それは、ヨーロッパ系の床矯正装置、機能的矯正装置を扱ってた昭和30年頃の矯正歯科医の考えのなごりだと思います?)
アメリカで行われている筋機能療法は、あくまでも形態の改善できる矯正医のもとで行います。もし、矯正治療できない歯科医が、筋機能療法で、不正咬合が治る、予防できるという歯科医がいたらそれは、うそです。それのみでは治りません。目的が違います。
でも、体操と考えれば、するよりしたほうがいいかな?っていうことです。その体操を患者さんに教えますというスタンスが普通です。治りますっていうのは、誇大広告です。

MFT(筋機能療法)を日本に広めた先生で、、筋機能療法士として専門開業(アメリカ)しているZickefoose先生が2年ぶりにこの11月に来日します。教科書には、
1.発音や言語が問題となる場合は、言語の専門家のもとで、筋機能療法が行われるべきである。
2.形態を改善できる矯正歯科医のもとで、筋機能療法は行われるべきである。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科(歯並び、矯正歯科) 院長 新部 洋史

 

チンキャップ

2010年10月21日


チンキャップと呼ばれる矯正装置です。下顎の大きい(下顎前突、反対咬合)子の下顎骨の前方への成長を押さえ込もうとするものです。

この装置で、反対咬合や下顎前突の治った症例をみると、患者さんはもちろん、矯正歯科以外の歯科の先生でさえ下顎骨の成長を抑制した結果だ。これはいい装置だ。と思ってしまいます。

しかし、専門医なら周知のことですが、実際は、下顎骨の前方向の成長をこの装置で押さえ込んだ結果ではなく、顎関節の位置が、後上方へ移動することで、咬合平面が反時計方向に回転して治っている結果です。そして、乳児期、幼少期の反対咬合の治療に装着するバイトプレート、ムーシールド、、、、なども同様の機序で治ります。

当医院では、使っていません。全国的にみてもほとんど使用している医院はなくなりつつあるのではないでしょうか?

新潟県上越市 かるがも矯正歯科 (咬み合わせ、矯正歯科、歯並び) 院長 新部洋史

金属のブラケット

2010年10月20日

サッカーの森本選手です。金属のブラケットがついています。
最近は、当医院では、白いブラケットが多いです。でも、見た目にこだわらなければ、金属のブラケットが、一番早くて、治りもいいのです。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科 (歯並び、矯正歯科、歯列矯正) 院長 新部洋史

F.K.O.

2010年10月14日

写真は、取り外しの利く(入れ歯のような)機能的矯正装置でFKOです。日中、もしくは寝てるときに口の中に装着して使用します。
「えふ、かー、おー」と読むのが一般的です。「アクチバトール」「アクチベーター」などとも呼ばれます。

成長期に上顎前突患者さんに用いて下顎の成長促進を行ったりします。装置の構造は非常に単純です。構成咬合と呼ばれる矯正歯科医が設定したかみ合わせで、強制的に咬ませるようになっていて、この時の筋肉の発生する力を利用するようになっています。

簡単に言うと、タレント志村けんさんが、「あいーん」と下顎を前に出しますが、前歯が出ている上顎前突の患者さんにこの装置を使って「あいーん」の状態を覚えさせるのです。

ただし、私が、新潟大学矯正歯科学教室に入局した頃には、この装置による効果は、疑問であるということが研究結果から分かり始めた時期であり、大学病院の患者さんへの使用を止め始めていた時期でした。ある論文では、この装置の使用で治る患者さんは、約5%だそうです。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科(矯正歯科、歯列矯正、歯並び) 院長 新部洋史

宿根木

2010年10月14日


この写真の軒下は、船の廃材を利用したものです。

9月の連休。直江津からフェリーで佐渡に出かけました。
いつも佐渡に行ったときに行くのが、小木の宿根木地区です。妻や子供たちは余り興味がないみたいですが。。。ここは、なぜか気になるノスタルジックな場所です。

路地に軒を連ねる古い木造の家々は江戸時代から船主や船大工が住んでいた頃の面影を色濃く残していて、重要伝統的建造物保存地区に指定されているそうです。そして、今でも、住んでる方がいます。

宿根木の路地を歩いていると、おばあさんが声をかけてきたり、子どもが笑いかけてきたり、道端でいいにおいをさせてサザエを焼いているところに出くわしたりと、ここで生活している人たちの自然な姿と出逢えます。

この宿根木は生活臭や人の温かみがとりわけストレートに伝わってきます。そのぶん観光客相手の店は少ないですが、宿根木の人たちは訪れる観光客にも優しく接してくれて、ここの住人になったような居心地の良さを感じました。




佐渡に出かけたときは、おすすめです。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科 (歯並び、矯正歯科、歯列矯正) 院長 新部洋史

村上春樹

2010年10月09日

今年もノーベル賞とれませんでした。
内田先生が、コメントしています。http://blog.tatsuru.com/

新潟県上越市 かるがも矯正歯科(歯ならび、咬み合わせ)院長 新部 洋史

なるべく抜きたくはないけれど

2010年10月07日

ノーベル文学賞の発表が、今日あるそうです。私の大好きな、村上春樹さんは、選ばれるでしょうか? 

先日、ご両親が歯科医師の息子さんの矯正検査を行いました。お(医者さんのご子息の矯正治療は、結構あるのですが)ご両親が、歯科医師だと、かなり診断に気合が入ります。もちろん、なるべく歯を抜きたくありませんが、抜歯が必要なときは、やっぱり抜歯して矯正治療になります。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科 (歯並び、咬み合わせ) 院長 新部洋史

短期間で矯正治療

2010年10月07日

横浜の学会で、東京方面の矯正歯科の先生と話をしました。
「短期間で」矯正治療!! が、歯科医院側の宣伝キーワードとして、ブームだそうです。 

審美歯科や美容形成外科の中では、数ヶ月で終わる矯正治療を大々的にうたっている医院があります。
しかし、歯を削って冠を入れることは矯正治療というのでしょうか?
日本矯正歯科学会は次のように述べています。


悪い歯ならびや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療です。しかし、きれいな歯ならびにするために、歯を削って「差し歯」にすることは、基本的にはありません。矯正装置を通じて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯ならびと噛み合わせを治していきます。歯がふぞろいだったり、上下のアゴの歯ならびがお互いにちゃんと噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合」といいます。

この不正咬合をそのままにしておくと、
・ 食べ物がよく噛めない
・ ことばが明瞭でなくなる
・ むし歯になりやすい
・ 歯槽膿漏になりやすい
・ 口臭の原因になる
・ アゴの関節に負担をかける
・ 歯を折ったり、ケガしやすい

などの問題がでてきます。

また不正咬合を治すことで、自分の容姿に自信が持て、今までのコンプレックスを解消できることも、重要なことのひとつです。


確かに、歯を大量に削って利益を得られる患者さんもおられるでしょう。

しかし、削って冠を被せる治療は、矯正治療ではないのです。

新潟県上越市 かるがも矯正歯科(歯並び、咬み合わせ) 院長 新部洋史

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