次男の矯正治療2 〜〜私の息子も抜歯矯正の診断でした。〜
上は、次男のセファログラム写真です。X線規格写真とも言います。矯正歯科専門医院に必ず常備してあります。
頭蓋骨に対する、上顎骨・下顎骨の前後的位置、上顎前歯・下顎前歯の傾きなどを評価します。
次男の場合、上顎、下顎前歯(赤い線)の傾きが倒れすぎているため、ナゾラビアルアングル角度(黄色矢印)が狭くなっていて(理想は、100~110度)口が閉じづらい状態です。
専門的に言うと、上下顎前突で、やや下突顎の状態です。
口を閉じやすくするには、残念ながら抜歯矯正を行わなくてはいけません。
上のレントゲンは、一般的な歯科医院で良く見かけるパノラマ写真です。
次男の場合、4番目の歯を抜歯することにしました。ちなみに日本で全顎矯正を行っている7割の人が、この抜歯矯正を行っているという調査があります。西洋人に比べ日本人の顎の成長が旺盛ではないという特徴があるせいだからと言われています。
もちろん、自分の息子の健康な歯は抜きたくありません。口の閉じやすさ、顔立ち、前歯の傾きがよければ、歯を抜かずに矯正できます。
「抜歯で、健康に害はありませんか?」という質問をよく受けますが、大丈夫です。近代矯正が始まって50年以上の矯正歯科の歴史の中で、害が起こったという報告はありません。抜いた場所は、きちんとふさがって、しっかりと上下の歯が噛むようになり、口元がすっきりします。実際、私の息子にも抜歯矯正を行うのですから、、、
さらに、右上は、3番目の歯が出てこれず、Cという乳歯が残っていますので、この乳歯を抜いて、3番目を歯茎、骨の中から引っ張ってきます。開窓牽引といいます。
そして、これらは、口腔外科の先生に紹介状を出して、抜歯をしていただくことにしました。
新潟県 上越市 かるがも矯正歯科 (歯並び 矯正歯科 顎変形症 歯列矯正)
院長 新部洋史(日本矯正歯科学会認定医)